乗り物の待ち時間のシミュレーション(高校生が考えたシミュレーション07)

モデル化とシミュレーション

こんにちは。そういえば,待ち時間のシミュレーションを書いていたことをすっかり忘れていました。

生徒が自力でシミュレーションできたわけではなく,結構手を入れてシミュレーションしたのですが,発想がとても面白かったので紹介します。

生徒の発想

年によって多少変わりますが,学食の待ち時間のシミュレーションを一斉授業で説明して,その後にグループで生徒が自分たちでシミュレーションをしてみるということをしています。

そこで,数年前の生徒が考えたのがテーマパークでの待ち時間です。

記憶で書いているので,多少条件が違うかもしれませんが,概ね次のようなものです。

  • テーマパークに一人で行く人は少なく,グループで行くことの方が多い
  • グループは分かれて乗り物に乗らない
  • 順番を入れ替えればちょうどの人数になるような場合でも,列に並んだ順に乗る
  • 乗り物のアトラクションは,出発してから発車地点に戻ってくるまで乗ることができない
  • 乗り物が発車地点に戻っていても,定員に近い人数が集まるまで発車しない
  • 最後のグループが到着したら,定員に満たなくても発車する

という感じでした。

なかなか興味深い設定だったので,生徒が自分で解決できない部分について手を貸しながらシミュレーションができるようにしました。

シミュレーションしてみる

それでは,細かい設定を決めながらシミュレーションしてみます。

はじめに,グループの人数を決めます。

これは完全に適当に決めてみました。

次に,グループが乗り場にやって来る時間の間隔を決めます。

乗り物の定員と,乗り物が1周して次に乗れるまでの時間間隔を決めます。

これらをもとに数式を作ります。

はじめにグループの人数をシミュレーションしてみます。

次に,時間に関する部分をシミュレーションしてみます。

それでは,待ち時間を求めます。

最後にシミュレーションした結果です。

今回はこれでおしまいにします。それでは,また。

Posted by 春日井 優