ブラックジャックでヒットする?Aの有無で違う?(高校生が考えたモデル化とシミュレーション05その2)

モデル化とシミュレーション

こんにちは。前回に引き続き,ブラックジャックを考えてみます。

テーマは「A」を持っているときに,ヒットした方がよいのか,スタンドした方がよいのか,これらに違いがあるのかを調べてみようということになります。

「A」(エース)が含まれていたら

最初に配られた2枚に「A」が含まれていたら,この「A」は11として扱うことができます。

例えば「A・6」の2枚を持っていたら,11+6=17になります。

ここで,ヒットして「8」が出たら,17+8=25ではなく,「A」を1として扱い,1+6+8=15になります。

そういうことで,「A」を持っていればバーストしてしまうことはありません。

それに対して,「8・9」の2枚のカードが配られたときは,8+9=17で同じです。

しかし,ヒットして「8」が出たら,8+9+8=25以外の計算しかできず,バーストしてしまいます。

「A」を11扱いする場合をソフトハンド,それ以外をハードハンドというらしいですが,これらを区別して考えた方がいいのではないかということです。

シミュレーションしてみる

トランプをシャッフルして,配るところまではほとんど前回と同じです。

少し式を見直しました。

2万回ブラックジャックをしてみました。

上の表で,12~20にTRUEとFALSEがあります。

これのTRUEは「A」を含む場合(ソフトハンド),FALSEは「A」を含まない場合(ハードハンド)になります。

いきなり結論ですが,1枚ヒットしたときに手札がよくなる確率はほとんど同じでした。

ソフトハンドの場合には絶対にバーストしませんが,ハードハンドに比べて格段に手がよくなることもなさそうです。

ということで,戦略としては前回と同じでよさそうです。

今回はこれでおしまいにします。それではまた。

Posted by 春日井 優